【感想・評価】ヤバい経済学―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

書籍情報|ヤバい経済学―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

著者 スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー
翻訳 望月衛
発行所 東洋経済新報社
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「ヤバい経済学―悪ガキ教授が世の裏側を探検する」のキーワード

経済的インセンティブ

道徳的インセンティブ

社会的インセンティブ

道徳感情論

子育てパラノイア

「ヤバい経済学―悪ガキ教授が世の裏側を探検する」の著者「スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー」とは?

「ヤバい経済学―悪ガキ教授が世の裏側を探検する」の著者「スティーヴン・D・レヴィット,スティーヴン・J・ダブナー」は、Wikipediaによれば、次のような人物とされています。

※ この記載は、Wikipediaから自動取得しています。正確性については、別途ご確認ください。

感想/書評|中絶合法化が犯罪を減らす?

ヤバい経済学(フリーコノミクス)に関する本。

フリーコノミクスは、筆者が打ち立てた学問分野らしい。冗談かもしれない。

データ分析の面白さ

大学生の時に読んだが、改めて読んでみた。

シンプルに、面白い。

データ分析の面白さを教えてくれる。

次の記載からも明らか。

医者の商売でいうと、出生率が低下している地域の産婦人科医は出生率が上昇している地域の産婦人科医より帝王切開を行う可能性がずっと高い。商売が厳しいとき、医者はアガリの大きい処置を取ろうとするみたいだ。

「テロリストを捕まえることができる道具を造りたいんだ」とレヴィットは言う。「まだ、どうやって造ればいいかはよくわからないけれど。でも、いいデータがあれば、間違いなく答えは見つかると思うんだ」。

日常の事象を対象にデータ分析を試みる面白さを教えてくれる。

…なんか自分でもデータ分析したいな。

中絶合法化と犯罪減少など

データ分析の一例として、中絶合法化と犯罪減少の因果関係も検証されている。

ちなみに、単純に相関関係があるというだけでない。回帰分析を用いて、因果関係が検証されている。いわゆる疑似相関(見かけの相関)の排除も試されている。

他にも、興味深いものがあった。相撲の八百長疑惑のデータ分析による検証だ。

過去の対戦結果から見て、7勝7敗の力士が勝つ割合は半分を少し下回る。これは納得がいく。その場所の成績も8勝6敗の力士がやや優勢だと示している。ところが実際には、7勝7敗の力士が8勝6敗の相手に10番中ほとんど8番も勝っている。

八百長疑惑を検証するときの着眼点が興味深い。

なぜ「8勝」というタイミングを持ち出しているのか。

それは本書を読んで確かめてください。

まぁ考えたら分かるかも。

最後に

大学生の時に重回帰分析を少し学んだのを思い出した。

たしか、裁判官の出世を決める要因を重回帰分析を使用して検証した論文も読んだ気がする。

あの論文改めて読んでみよかな。

ちなみに、この書評を書く上で調べたら、ヤバい経済学(フリーコノミクス)に関する公式サイトがあるみたい。

あと、X(ツイッター)も公式アカウントがあるみたい。

感想/書評情報

記録者:DK

記録日:2023年8月16日

読了日:2023年8月15日

「X」における感想

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