【感想・評価】スマホ脳

書籍情報|スマホ脳

著者 アンデシュ・ハンセン
翻訳 久山葉子
発行所 新潮社
楽天ブックス内評価
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「スマホ脳」のキーワード

スマホ

ドーパミン

マルチタスク

依存症

「スマホ脳」の著者「アンデシュ・ハンセン」とは?

「スマホ脳」の著者「アンデシュ・ハンセン」は、Wikipediaによれば、次のような人物とされています。

※ この記載は、Wikipediaから自動取得しています。正確性については、別途ご確認ください。

感想/書評|人間の脳をハックするスマホ

今あなたが目を向けているスマートフォン
本当に便利だけど、薄々気づいているように便利なだけではなく
そこには大きな落とし穴も隠されている

私達はどうしてもスマホが気になってしまう
テレビを見ながら、ゲームをしながら、誰かと食事をしていても
ついついスマホに手を伸ばしてしまう

スマホは私達の時間や集中力を奪ってしまう
そんなスマホの負の側面を研究結果および人間の成り立ちから論じるのが本書である

人間(ホモ・サピエンス)が現代のような暮らしをし始めたのはほんの数千年前からにすぎない
それまでの数万年は他の動物のように外的に怯え、食料確保を第一になんとか毎日生き延びていたイチ種族に過ぎなかった
人間の脳はそんな野生時代の脳のままだ
スマホに対応できていない

スマホはそこを巧妙についてくる
例えばSNS
通知に気づけばその中身を見たくて見たくて仕方がなくなる
そうして通知を見てしまい、集中は分断されてしまう

我々の祖先は、食事中でもどんな時でも周りの変化に注意を向けて生きてきた
「ガサッ」と音がすれば、そちらに注意を向け確認したり逃げなければならない
その音の正体が猛獣で、対応しなければ食べられてしまうからだ
つまり、物事に没頭し過ぎず常に警戒を怠らない人間の子孫が我々だ

そのような進化の過程で人間の脳は
周囲の変化を確認する事に対して脳内物質で報酬を出すように進化した
この原理を利用したのがSNSの通知なのである
内容が重要かどうかではなく、とにかく確認することに報酬が出るのだ
そりゃ抗えるはずもない

こんな具合でスマホの負の側面について本書は論じている
負の側面もあるが、便利でもはやスマホがないと生活が成り立たなくありつつのも事実だ
スマホに支配されるだけでなく、ちゃんと対抗策も記載されているのも良かった

感想/書評情報

記録者:MH

記録日:2023年8月14日

読了日:2023-03-08

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