ジャーナリズムの可能性の再認識

視聴日:2023年7月22日

自宅

対象作品|スポットライト 世紀のスクープ

作品名 スポットライト 世紀のスクープ
監督 トーマス・マッカーシー
上映日 2016年04月15日
上映時間 128分
制作国 アメリカ

記録キーワード

ジャーナリズム

裏付け調査

スキャンダル

新聞記者

カトリック教会

記録/評価

第88回アカデミー賞において、作品賞と脚本賞をダブル受賞した映画。

新聞記者がカトリック教会のスキャンダルを暴いた実話に基づくストーリー。

ジャーナリズムの可能性

最近、メディアは悪者として取り扱われる傾向にある。しかし、この映画に登場する記者達の信念に基づく行動を見ると、正しいジャーナリズムの必要性を再認識させられる。

ペンの力はとても強い。そのため、ジャーナリズムを担う者は、信念をもって行動する必要があるのではないだろうか。

個人的には、緻密な調査をおこない、真実を見極めた上で、より良い社会にする目的で十分に練られた記事を執筆した記者達の姿に、ジャーナリズムの可能性を感じた。

弁護士とジャーナリズム

本作品には、複数の弁護士が登場する。

弁護士は法に関する知識を使用することで、人を護る力をもっている。

他方、ジャーナリストは、文字を多くの人に届けることで、人の認識や行動を変える力をもっている。

本作品においては、この両者の行動を描かれることを通じ、力をもつ者が「信念」をもつことの重要性が描かれているように感じた。

スキャンダルを隠蔽しようとするカトリック協会側を護る弁護士と、スキャンダルを明らかにしようとする弁護士、そして記者達。

力をもつ者が「信念」に基づき、その力を正しく使うことにより、より良い社会は実現されるのだ。本作品には、そのようなメッセージが込められているのではないだろうか。

※ なお、スキャンダルを隠蔽しようとしたカトリック協会側を弁護した弁護士を結果論的に非難する意思はない。また、あくまでも真実を調査した上での「信念」に基づく行動こそが重要と考えており、十分に真実を調査しない「思い込み」に基づく行動は慎まれるべきである。

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