アパルトヘイトを題材にした無二の作品

視聴日:2023年7月22日

自宅

対象作品|遠い夜明け

作品名 遠い夜明け
監督 リチャード・アッテンボロー
上映日 1988年2月27日
上映時間 158分
制作国 イギリス

記録キーワード

アパルトヘイト

スティーヴ・ビコ

ドナルド・ウッズ

新聞記者

あらすじ

イギリス系白人のジャーナリストであるドナルド・ウッズは、反アパルトヘイト活動家のスティーブ・ビコと知り合う。もともとアパルトヘイトに批判的だったウッズはビコと親交を深めるが、1977年にビコは逮捕され、獄中で不審な死を遂げる。その後ウッズ自身も軟禁されて…

読むに至った経緯

アマゾン・プライムでオススメされたので。

記録/評価

アパルトヘイトを題材にした作品。

アパルトヘイトとは、南アフリカが1948年から1990年代初めまで実施した、法によって定められた人種隔離と差別の制度である。

国際連合広報センター

実際にアパルトヘイト下の南アフリカ共和国で過ごし、軟禁状態から亡命した原作者ドナルド・ウッズが製作顧問を務めているだけあって、登場人物達の緊張感がひしひしと伝わってくる。

アパルトヘイト継続中にアパルトヘイト下の国家で育った原作者が製作顧問として製作されたアパルトヘイトを題材とする映画という点で、無二の作品ではないか。

ビコの思想の描かれ方も良い。

これまで、自分達固有の文化への理解を深めることなどを通じた劣等感の克服も差別の解消につながるという視点はもっていなかったが、本作品でビコの思想に触れ、その通りかもしれないと感じた。

日本人も人種差別の対象とされることがあるが、固有の文化への理解を十分に深められているのか、どこか劣等感を感じている部分がないか、自問する必要があるかもしれない。

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