【感想・評価】遠い夜明け

映画情報|遠い夜明け

監督 リチャード・アッテンボロー
上映日 1988年2月27日
上映時間 158分
制作国 イギリス

「遠い夜明け」のキーワード

アパルトヘイト

スティーヴ・ビコ

ドナルド・ウッズ

新聞記者

感想/評価|アパルトヘイトを題材にした無二の作品

アパルトヘイトを題材にした作品。

アパルトヘイトとは、南アフリカが1948年から1990年代初めまで実施した、法によって定められた人種隔離と差別の制度である。

国際連合広報センター

実際にアパルトヘイト下の南アフリカ共和国で過ごし、軟禁状態から亡命した原作者ドナルド・ウッズが製作顧問を務めているだけあって、登場人物達の緊張感がひしひしと伝わってくる。

アパルトヘイト継続中にアパルトヘイト下の国家で育った原作者が製作顧問として製作されたアパルトヘイトを題材とする映画という点で、無二の作品ではないか。

ビコの思想の描かれ方も良い。

これまで、自分達固有の文化への理解を深めることなどを通じた劣等感の克服も差別の解消につながるという視点はもっていなかったが、本作品でビコの思想に触れ、その通りかもしれないと感じた。

日本人も人種差別の対象とされることがあるが、固有の文化への理解を十分に深められているのか、どこか劣等感を感じている部分がないか、自問する必要があるかもしれない。

感想/評価情報

記録者:DK

記録日:2023年7月27日

視聴日:2023年7月22日

タイトルとURLをコピーしました