【感想・評価】寝ながら学べる構造主義

書籍情報|寝ながら学べる構造主義

著者 内田樹
発行所 文藝春秋
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「寝ながら学べる構造主義」のキーワード

無垢なるエクリチュール

構造主義

鏡像段階

偽造記憶

「寝ながら学べる構造主義」の著者「内田樹」とは?

「寝ながら学べる構造主義」の著者「内田樹」は、Wikipediaによれば、次のような人物とされています。

※ この記載は、Wikipediaから自動取得しています。正確性については、別途ご確認ください。

感想/書評|自由意思の行方|再考

「構造主義」については、レヴィ=ストロースの考え方というイメージしかなかった。

正直、「生まれ育った環境によって考え方は左右されるよ!」とか、そういう考え方のイメージしかなかった。

この本を読んで、もう少し深い考え方であることを知った。

この本は、次のような哲学者の考え方を分かりやすく紹介している。

  • 構造主義の地ならし役3人
    • マルクス
    • フロイト
    • ニーチェ
  • 構造主義の始祖
    • ソシュール
  • 構造主義の四銃士
    • クロード・レヴィ=ストロース
    • ジャック・ラカン
    • ロラン・バルト
    • ミシェル・フーコー

構造主義は、人間の自由に限界があることを示した考え方といえるかもしれない。

人間の思考は、たとえば次のものによって制約される。

  • 権力
  • 無意識
  • 母国語
  • 過去に読んだテキスト
  • 偶然成立した社会制度
  • 過去に選択したエクリチュール
  • 話し相手

私たちはごく自然に自分は「自分の心の中にある思い」をことばに託して「表現する」というふうな言い方をします。しかしそれはソシュールによれば、たいへん不正確な言い方なのです。

人間は自由でない。

行動よりも前に、その思考を開始する時点で。

この本で紹介されている哲学者の考え方は、どれも魅力的であり、今後、追加で学んでみたい。

感想/書評情報

記録者:DK

記録日:2024年5月1日

読了日:2024年4月

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